2013年2月24日日曜日

ふぃれんつぇ旅 ~ ブランカッチ礼拝堂

Buon giorno!!

仕事がバタバタしていて、久々のアップです。
今年はここ10年で一番旅行に行けない年かもしれない。。。(´_`。)

けど、9月にEU+イスタンブールの旅に行く予定!!(現地の情勢にもよるけど)
そのため、当分は貯金かな。。。

さて、ATSPcom.Travelブログは
これからも旅行に行った気分☆+行きたい気分になるブログを書いていこうと思います


前回のオーニッサンティ教会のあとは、これまた、是非、行ってもらいたい教会
サンタ・マリア・デル・カルミネ教会(Santa Maria del Carmine)内にある
Capella di Brancacci/ブランカッチ礼拝堂です


ブランカッチ礼拝堂のある、サンタ・マリア・デル・カルミネ教会は、1771年の火災で一部を除いてほぼ焼け落ち、18世紀にルッジェーリ(G. Ruggeri)らの設計により、再建されました。
この火災で残ったのが新具室やコルシーニ礼拝堂などで、特に奇跡的に残ったのが『ブランカッチ礼拝堂』なのです。


カルミネ教会内の祭壇を正面に見た右側にブランカッチ礼拝堂が位置するのですが、礼拝堂に行くには右脇の修道院側に見学者用の入り口があるので、そこでチケットを買い、入ります。

この礼拝堂は、14世紀末に造られたもので、後のバロック期に手が加えられ現在の姿になったそうです。礼拝堂のフレスコ画の制作年代には色々な説がありますが、1427年頃に制作を開始されたと言われています。
マソリーノ(Masolino da Panicale)、マザッチョ(Masaccio)、フィリッピーノ・リッピ(Filippino Lippi)3人のルネサンスの巨匠が制作に携わりました。
特に見どころは、マザッチョのフレスコ画(Affreschi)です!

Pagamento del Tributo

こちらは、絵画史上に残る名画面といわれる『貢の銭』(マザッチョ作/1420年代)です。

キリストと弟子達は、収税人から納税の義務を果たさないのかと詰め寄られます。 イエスは聖ペテロに、神の子には貢納の義務のないことを教えながらも、湖で魚をとるように言います(画面中)。
釣れた魚の口には銀貨が入っており(画面左)、聖ペテロはそれを収税人に渡す(画面右)というシーンです。
1つの絵画に異なる時間が混在しているんです!説明聞かなかったら分からなかったな~。

こうやって説明を聞くと、なるほど~って理解できますよね。


そして、私のなかではもっとも有名だと思う、『アダムとイブの楽園追放』(マザッチョ作/1426年 - 1427年)
Cacciata dal Paradiso

(左)が修復前のフラスコ画で大事な部分に葉っぱが描かれているのですが、(右)は1980年代に行われた修復後のフラスコ画です。葉っぱが取りのぞかれました。。


こちらも、有名ですね~『楽園のアダムとエヴァ』(マゾリーノ/1425年頃)です。

Tentazione di Adamo ed Eva

蛇がエヴァに禁断の実りんごを食べるようそそのかし、禁断の果実を口にしてしまうのですが。。。。
禁断の果実は人間に知恵をもたらすものであり、思考能力を与えるものだそうで、こうやって、文明化の鍵を人類は手にしたわけです。
しかし、ひきかえに人類はあまりにも多くのものを背負わされることになり、その最たるものが「死」です。こうして人間は寿命にしばられ死ぬ運命となったと説明されています。

この続きが「楽園追放」の場面になるのでしょうか。。。?!


最後に、『テオフィルスの息子の蘇生と教座のペテロ』(マザッチョ/フィリッピーノ・リッピ作/1425年 - 1428年)

これもこちらも“貢の銭”同様、2つの異なる時間の話が左と右に描かれています。右端にはブルネッレスキ、アルベルティ、マザッチョ、マゾリーノが描かれています。
こうやって絵画を見て、説明を聞くと、本当に昔の偉大なる画家たちの思考のすごさを感じます。


このそんなに広くない空間に、ブログで紹介したフラスコ画がなどが多数、描かれています。

1つ1つ是非、じっくり見てみてくださいね。



詳細 : Capella di Brancacci(ブランカッチ礼拝堂)
Add : Piazza Del Carmine Chiesa Del Carmine, 14, 50142 Firenze
Tel : +39 (0)55 238219
Fee : €4(ヴェッキオ宮との共通券€8)
URL : Firenze Turismo




お次は、本家『サンタ・マリア・デル・カルミネ教会』をアップします(v^ー°)


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2013年2月4日月曜日

ふぃれんつぇ旅 ~ オーニッサンティ教会②

Buon giorno!!

前回の続きで、オーニッサンティ教会です

フィレンツェに行ったなら、必ず!!見るべし!!

ギルダンダイオの「最後の晩餐です。



この入口は、かつての修道院の食堂への入口。
そこにかの有名な、ギルランダイオ作「最後の晩餐」が展示されています。
入口がちょっと分かりづらいかもしれませんね。。。

入口は聖堂正面左側にあります。

暗い通路を抜けると、そこにはきれいに手入れされた素敵な中庭の回廊があり、回廊の壁にはいくつものフレスコ画が描かれていました。
吹きっさらしの回廊なのですが、どのフレスコ画も状態が良く、ここだけでもかなり見ごたえありデス(゚∇^*)



私がどうしても見たかったモノ。
一生に1度は見ておかなくてはならないモノ。
フィレンツェを訪れて、コレを見なければ。。。始まらない!

それが、ギルランダイオ(Domenico Ghirlandaio)作の最後の晩餐(Ultima Cena)です。


後にダ・ヴィンチにも深く影響を与えたと、言われている作品。
知れば知るほど深いのです!


派手さは無いのですが、とても繊細で細部にまでを感じられます。
12人の弟子の中で裏切り者とされたユダさえも静かな態度を取っています。
ユダは伝統に従い、テーブルの手前に描かれています。

イエスの右では、ヨハネがイエスに凭れかかりまどろんでいます。
ヨハネの顔もどことなく品があり、優しい表情。

よ~く見てもらうと分かるのですが、神の子イエスは人間の表情と違った顔で描かれています。
トップの写真を見てもらうと分かるのですが、
風景画のお庭に鳥達が飛んでいます。この鳥たち、そして描かれている全てのモノが何らかのシンボルとして意味が込められています。
たとえば、シュロは殉教、ザクロや花瓶の赤い薔薇は血、鳥のつがいは巡る自然のサイクル、クジャクは不死を表わしています。
テーブルに散らばっている?!チェリーは「キリストの血」を意味します。

こんな具合に色々説明を読んでいくと、また一層感動がふかまりました。


同じ部屋の壁には、最後の晩餐の下描きデッサンも残っていて、とても興味深かったですョ。



そして、最後に、ギルンダイオとボッティチェリの競作による「聖ヒエロニムス(S.Girolamo)」㊨と
聖アウグスティヌス(S.Agostino)」㊧も必見です! 同室にありますよ~。



詳細: オーニッサンティ教会/ギルランダイオの『最後の晩餐』
Add : Borgo Ognissanti 42
Tel : +39 (0)55 2396802
OPEN : 月・火・土
Time : 9:00~12:00




フィレンツェに旅行に行った際には、ぜひ見てみてくださいね


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